たるみ対策の表情筋トレーニングが逆効果になる理由とは?正しいトレーニングのコツや他のケア方法も解説
40代になり、口元のたるみが気になり始めた方も多いのではないでしょうか。たるみ予防のため、表情筋トレーニングに取り組んでいるけれど、「やりすぎるとシワが増えるのでは?」「かえってたるみがひどくなるのでは?」と不安に感じている方もいるかもしれません。自己流でトレーニングを続けていると、思わぬ結果につながることもあります。
こちらでは、表情筋トレーニングが逆効果になる理由、正しい表情筋トレーニングのポイント、トレーニング以外のケア方法についてご紹介します。
たるみ対策の表情筋トレーニングが逆効果になってしまう理由
たるみ予防のために表情筋を鍛えることは大切ですが、やり方を誤ると逆効果になる可能性があります。
顔の筋肉の特徴を理解する
表情筋は他の筋肉と異なり、多くが皮膚に付着しています。皮膚を引き上げたり表情を作ったりと、繊細な働きを担うため、誤った動かし方をすると負担がかかりやすいのが特徴です。
やりすぎは筋肉の動きをぎこちなくする
「鍛える」という意識が強すぎると、必要以上に負荷をかけてしまいがちです。顔の筋肉は薄くデリケートなため、同じ部位ばかりを繰り返し動かすと硬くなり、血流が滞ることもあります。その結果、顔のくすみやたるみが目立つことがあります。
シワとたるみは仕組みが違う
「表情筋を鍛えれば、シワもたるみも同時に対策できる」と思われがちですが、それぞれの原因は異なります。シワは表情の癖で折れ曲がった部分が定着することが多く、たるみは筋肉や皮膚の弾力低下、重力の影響など、複数の要因が重なって生じます。特定の筋肉を使いすぎると、新しいシワが生まれる可能性もあるため注意が必要です。
顔の筋肉の特徴を理解したうえで、無理のない方法に取り組むことが、健やかな口元づくりにつながります。
表情筋トレーニングの適切な頻度と時間
たるみ対策では、単にトレーニングをするだけでなく、頻度や時間も重要です。正しい知識に基づいたケアで筋肉を良好な状態に保つことが、より良い結果につながります。
筋肉の休息を考慮したトレーニング
表情筋も他の筋肉と同様に、トレーニング後は適切な休息が必要です。筋肉は負荷によって微細な損傷を受け、それを修復する過程でより強く、しなやかになります。この回復には、一般的にトレーニング後24~48時間程度とされます。毎日続けると回復前に次の負荷がかかり、こわばりを招くなど逆効果になることがあります。効果を高めるには、週に2~3回程度の頻度で行うのがおすすめです。
トレーニングは5分程度を目安にする
「効果を出したいから長時間トレーニングする」という考え方はおすすめできません。顔の筋肉は非常に薄く疲れやすいため、長時間のトレーニングは過度な負担となり、こわばりやシワの要因になり得ます。そのため、1回のトレーニングは5分程度を目安に行うことがポイントです。短い時間でも、正しい方法で継続的に行うことが、たるみ対策では効果的です。
口元のたるみにアプローチする主な筋肉
口元のたるみに関わる主な筋肉には、口角を引き上げる大頬骨筋や、口まわりを囲む口輪筋などがあります。これらの筋肉を意識して動かすことが、口元のたるみ対策につながります。なお、無理に動かしたり、特定の筋肉にばかり負荷をかけすぎたりすると表情の癖がつき、シワが深くなることもあるため注意が必要です。
バランスよく、やさしく動かすことを心がけましょう。
表情筋トレーニング以外でできるたるみ対策
表情筋トレーニングはたるみ対策に役立ちますが、それだけに頼るのは十分ではありません。肌や筋肉は生活習慣と深く関わっているため、内側と外側それぞれのケアを意識することで、よりバランスのとれたアプローチになります。
背筋を伸ばす姿勢を意識する
姿勢は顔の印象に直結します。猫背やうつむいた姿勢が続くと、首や肩の筋肉がこわばり、血流やリンパの流れが滞ります。その結果、老廃物が排出されにくくなり、むくみやたるみが起こりやすくなるのです。また、スマートフォンやパソコンの長時間使用も、顔が常に下に引っ張られる要因となります。デスクワーク中はモニターの高さを目線に合わせる、スマートフォンはなるべく顔と平行の位置で操作するなど、小さな工夫を積み重ねましょう。
肌の健康を支える食事と栄養
肌のハリや弾力を保つには、日々の栄養バランスも欠かせません。例えば、タンパク質は筋肉や肌の材料となり、ビタミンCはコラーゲンの生成をサポートします。ビタミンEやポリフェノールは、肌の酸化ストレス対策に役立ちます。食事では、豆類、魚介類、緑黄色野菜、果物などを意識して取り入れるとよいでしょう。
正しいスキンケアを続ける
スキンケアは保湿と紫外線対策が大きな柱です。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、ハリ・弾力を支えるコラーゲンやエラスチンにも影響します。洗顔後は化粧水や美容液でうるおいを与え、乳液やクリームで蓋をする習慣をつけましょう。さらに、紫外線は季節を問わず肌にダメージを与えるため、こまめに日焼け止めを塗る、外出時は日傘やサングラスを活用するなど、日常的に紫外線対策を行うことが大切です。
質のよい睡眠とストレス管理で肌を守る
肌や筋肉は休息中に修復されるため、十分な睡眠はたるみ対策に欠かせません。睡眠不足が続くと成長ホルモンの分泌が乱れ、肌のターンオーバーが滞りやすくなります。さらに、慢性的なストレスもコラーゲンの生成を妨げる要因となるため、軽いストレッチや深呼吸、入浴などで心身をゆるめる時間を持つことが大切です。
表情筋トレーニングに加え、姿勢・栄養・スキンケア・睡眠やストレス管理を組み合わせることで、アプローチはより充実します。すべてを完璧に行う必要はありません。まずはできることから始めましょう。
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