「表情筋トレーニング」と検索すると、あいうえお体操やフィンガーインスマイルなど、さまざまな方法が紹介されています。しかし、正しいやり方やポイントを知らずに取り組むと、期待した効果が得られないだけでなく、逆にほうれい線やたるみが目立ちやすくなることもあります。

この記事では、表情筋トレーニングの基本的なやり方から、口元・ほうれい線・フェイスラインへのアプローチ方法、そして表情筋だけでなく見直しておきたい「顎の使い方」まで、わかりやすく解説します。

表情筋とは何か

表情筋とは、目・鼻・口の周りにある顔の表情や機能を動かす筋肉の総称で、30種類以上存在するといわれています。口の周りの口輪筋、頬の頬筋・大頬骨筋、目の周りの眼輪筋など、それぞれに役割があり、これらが連動することで喜怒哀楽の表情がつくられます。

表情筋は日常生活の中で全体の一部しか使われていないとされ、無表情で過ごす時間が長い方や、パソコン作業・マスク生活が続く方は、表情筋を動かす機会が少なくなりがちです。また加齢による筋肉量の減少も、表情筋が衰える要因のひとつと考えられています。

表情筋トレーニングで期待できること

表情筋トレーニングを継続することで、次のような変化が期待できるといわれています。

口元・ほうれい線への働きかけ

表情筋を動かすことで、皮膚を支える筋肉に働きかけ、たるみが気になる部分の印象を整えるサポートになります。

フェイスラインの印象アップ

頬や口角周りの筋肉を意識的に動かすことで、顔全体の引き上がった印象づくりを目指せます。

表情の豊かさ・若々しい印象

表情筋がしっかり動くと、自然な笑顔をつくりやすくなり、若々しい印象につながりやすくなります。

一方で、やり方を誤ると皮膚に負荷がかかり、ほうれい線が目立ちやすくなったり、咬筋を鍛えすぎてエラが張って見えたりすることもあるため、正しいフォームで行うことが大切です。

表情筋トレーニングの具体的なやり方

ここでは、自宅や仕事の合間にもできる代表的な表情筋トレーニングのやり方を紹介します。

あいうえお体操

口を大きく動かして「あ・い・う・え・お」の形をつくるトレーニングです。

  1. 目を見開き、口を「あ」の形に大きく開く
  2. 口角を左右に広げて「い」の形をつくる
  3. 顔全体を中心に寄せるように「う」の形にすぼめる
  4. 口角を上げて「え」の形をつくる
  5. 顔全体を上下に広げるように「お」の形を大きくつくる

各形を5秒程度キープし、2〜3回繰り返すのがポイントです。最初は鏡を見ながら、表情筋がしっかり動いているか確認しましょう。

フィンガーインスマイル

口角と頬を持ち上げるように笑顔をつくるトレーニングで、口角挙筋・大頬骨筋への働きかけが期待できます。

  1. あごを引いた状態で人差し指を軽くくわえ、顔の力を抜く
  2. 上の歯が見えるように頬と口角を持ち上げて笑顔をつくる
  3. 5秒キープしたら力を抜く
  4. 5〜10回繰り返す

下の歯が見えてしまう場合は、あごに力が入っているサインです。上の歯だけが見えるように意識しましょう。

舌回しトレーニング

舌を動かすだけで口周りの筋肉に働きかけられる、場所を選ばずできるトレーニングです。

  1. 口を閉じたまま、歯茎の外側を舌先で時計回りに20周なぞる
  2. 反時計回りに20周なぞる

1周あたり3秒程度を目安に、慣れないうちは回数を減らしてもかまいません。

表情筋トレーニングのポイント・注意点

トレーニング効果を高めるためには、次の2点を意識しましょう。

正しい姿勢で行う

背筋を伸ばし、あごを引いた姿勢で行うことが基本です。猫背や姿勢の左右差があると、表情筋をしっかり動かせず効果を実感しにくくなります。

毎日少しずつ継続する

一度に頑張りすぎるより、洗顔時や鏡を見るタイミングなど、生活の中に組み込んで無理なく継続することが大切です。

表情筋だけでなく「顎の使い方」にも注目

表情筋トレーニングは口元やフェイスラインへのアプローチとして取り入れやすい方法ですが、実は見た目の印象は表情筋だけでなく「顎の使い方」にも大きく影響されるといわれています。

顎と歯の健康情報を専門的に発信する「あごと歯.com」では、ほうれい線やフェイスラインのたるみが気になる方に向けて、顎の使い方や咬筋のバランスといった視点からの情報を紹介しています。日々の食いしばりや姿勢の崩れが顎に負担をかけ、それが表情筋の使われ方やフェイスラインの印象にも影響することがあるためです。

表情筋トレーニングと合わせて、噛み方や姿勢といった生活習慣も見直すことで、より効果的なセルフケアにつながる可能性があります。

まとめ

表情筋トレーニングは、あいうえお体操やフィンガーインスマイル、舌回しトレーニングなど、場所を選ばず気軽に取り組めるセルフケア方法です。正しい姿勢を意識しながら毎日継続することが、口元・ほうれい線・フェイスラインへの働きかけを高めるポイントになります。

さらに、表情筋だけでなく顎の使い方や生活習慣にも目を向けることで、より多角的なアプローチが可能になります。気になる方は、専門的な情報を発信しているあごと歯.comのコラムもあわせて参考にしてみてください。